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もうどのくらいたったのか。
今のわたしにはどうでもいことなのかもしれない。
ずっとあなたを恨んでいた。
海に沈められて、わたしにはなにが起こったのか全然理解できなかった。
わたしたちはうまくいってたと思ってた。
あなたがわたしと醸し出す音色は、聴く人の心を魅了していた。
ううん、そんなことよりも一緒にいられることが幸せだったの。
けど、あなたはひどい人。
もうどうにもならないからと、わたしを葬ってしまった。
今でも海の底でユラユラとゆれる海藻や魚たちと戯れている。
わたしはあなたがいないとうたえない。
あなたもそうよね。
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