第1章 井上まりな

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「で、総二郎。オマエは決まってるの?」 「ああ、俺体育教師になりたいんだ。教育学部が有名な○○大学にしようと思ってるよ!!」 コイツは驚いた さっきから話しているこの男は`神谷 総二郎` 長めの髪を片方垂らし、片方耳にかけている長身のイケメン 俺と同じく夏ごろまで部活をやっていたため、勉強しつつも目下進路に悩み中・・・・だったはずなのだが・・・・ ちなみに総二郎はバスケ部、俺は野球部だった 「はええな?決めるの。決めちまったらもう戻れないんだぜ?」 「まあそうだけどでもさ、とりあえずやりたいと思ったら飛び込んでから考えたらいーじゃん、と思ってさ!!」 「さっぱりしてて羨ましいよオマエが。俺はもう少し悩んで決めるよ。」 「そーか!まー俺らまだ18だしな、気長にいっても問題ねーかもな!!」 そんな話をしながら 俺のハンバーガーはあまり食べ進んでいなかった 「お、はがね!!あれ見ろよ。井上さんだぜ!!」 「あ、ほんとだ」 総二郎の視線の先に目をやると、学年でも5本の指に入るであろう美少女、井上まりな、そして友人2人の姿があった 栗色の長いふんわりとした髪がチャームポイントで、かわいらしくも母性を感じさせる大人びた表情が人気だ 何いってんだ俺は 井上さんは同じクラスでしかも有名なので知っていたが、友人2人は顔はわかるが名前はわからない 「井上さん可愛いんだけどなあ、男と遊びまくってるってウワサらしいぜ?」 「マジかよ・・・そういう女はしんどいなあ」 「てかはがね、オマエ3年間同じクラスだろ?話したことねーの?」 「あー、業務的なことならあるんだけどなあ、会話らしい会話はねーかな」 「かー、つまんねー!!」 「てかあんまりジロジロ見んなよ、そのうち気付かれんぞ。それにオマエ彼女いんだろ、そういう発言よろしくねーんじゃねーの?」 そう、総二郎は翔子ちゃんという小さくて可愛らしい彼女がいるのだ 爆発しろ!!
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