第1章 井上まりな

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俺の名前は`才川鋼(さいかわ はがね)` 高校3年生の18歳 男 体型はいわゆる中肉中背で、夏まで野球部だったので髪の毛はボーズの伸びかけである 顔はあまり良いとは言い難いと思う  運動神経はある方、頭も良い方だとは自分でも思ってるけども、緊張しいなので本番にひどく弱い ・・・・我ながらなんて魅力のないプロフィールか そんな俺はいつものように授業をぼーっと聞き流しながら時間が過ぎるのをただただ待っていた ・・・あと25分 授業の残り時間である 「じゃあこの問題・・・・神谷!!」 総二郎が当てられた 「はい!!2つの式をもとに考えると、最終的に正解は2x -8です!!!」 「おし神谷!!!全く違うぞ!!!!大体にして今は現代文の授業の時間だ!!!」 「何いいいい!!!???そんなバカな!?」 「バスケ部顧問の山本先生に報告しておくから、覚悟するように!」 「ひ、ひいいっ!それだけはご勘弁を・・・」 またアホやってるよこいつは 「おい総二郎、何堂々と答えてんだアホか!!」 「神谷くん面白すぎー」 「リア充爆発しろ!!!」 様々な声が飛び交ったが、みんな大爆笑していた 総二郎は整った見た目の割にあちこち抜けていて気取った様子がないので、男女問わず人気者である そして超面白い 総二郎がこちらを向いてニヤッとしたその直後だった 「せんせーい!才川くんも全然集中してませーん!!机の下に鼻くそなすりつけまくってます!!」 「ばっ・・・ばか!!してねーわ!!」 コイツのせいで俺もまあまあ注目されることが多い ちなみに毎回こんな感じのことを言うので鼻くそをなすりつけているとはみんな全く思っていない・・・はずである 「神谷!!鼻くそなすりつけてたって集中してるやつはしてるんだ!!」 おい先生なんだそのフォローは 総二郎がケツをこっちに向けてペンペンしている いつかころす ヤンヤヤンヤ・・・・・キーンコーンカーンコーン 終盤に思わぬ盛り上がりを見せたためか授業はあっという間に終わった 「おっしゃはがね!!飯買いに行こうぜ!!」 「お前さっきのやり取りの後によくそう言うことが言えるな」 しかしなんだかんだで学校の目の前のコンビニに一緒に出向くのであった
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