第6筆 6月の手紙

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第6筆 6月の手紙

拝啓    天国のお母さんへ。  四つ葉、ありがとう。アパートの庭に置いてあった風子のプランターに生えていて、びっくりしたよ。朝顔を育てるのに幼稚園へ持っていこうとしたら、風子が、四つ葉だ! だって。  でも、お母さん。  風子が、そのまま幼稚園へ持って行くっていうから、大事に家へ置いておきなって言っておいた。  だって、あれ、カタバミだから。  よく間違えるけど、四つ葉のカタバミだったよ。花言葉が、母の優しさだからカタバミにしたのかな。それとも、天国にはクローバーはないのかな。もしかして、ただの勘違い? お母さん、そそっかしいからなぁ。  風子は、喜んでカタバミを育てています。また四つ葉が見つかったらお姉ちゃんにあげるだって。それ、カタバミだけどね。  でも、嬉しいです。  神様がお願いを聞いてくれたようにも思えます。今度は、私のお願いも聞いてくれますか。  私も、部活に入りたい。  出欠自由で時間も自由、出入り自由な、そんな部活。そんなのないか。  風子を迎えに行かないといけないからなぁ。キレコの噂のせいか入部の誘いもなし。残念☆ 敬具
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