優しい時間

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私たちの地元は 雪国だから1月2月は雪がすごい。 優ちゃん達サッカー部の練習も筋トレがメインで外練習もあるけど、大体19時から19時半くらいには終わる。 『里桜ちゃん、月曜から木曜は一緒に帰ろ? 部活が終わったら自習室に迎えに行くから。』 『えっ?でも…』 優ちゃんは にっこり笑って私の言葉を遮った。 『部活で疲れてるのに悪いよって? 逆に里桜ちゃんと会えると思うと、部活も頑張れるし顔みたら疲れも吹っ飛ぶから、丁度いいんだ。』 『う~ん… 』 どうしても、あのコンビニまで来るとまた駅に戻ることになるのが気になってしまう。 だんだん面倒になるんじゃないかって… しかも冬で寒いし、 普通に吹雪の時だってある。 そんな日はみんな一刻も早く 家に帰って暖まりたいはずなのに 『今だけだよ?春になったらまた部活終わるの 遅くなるから。…じゃあ、里桜ちゃんが帰る時に俺の姿が無かったら、今日は疲れたから早く帰ったんだなって思って?絶対、無理しないから!』 …………。 『う~ん…、あっ!足!! 里桜ちゃん、まだ足完治してないでしょ?』 …………。 『う~ん…、あっ!コンビニ!!里桜ちゃんちの近くのあのコンビニにしか売ってない、ある物が俺には必要だから行かないとダメなの!だから、そのついでにね?』 思わず、吹き出してしまったーー。
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