優しい時間

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『大丈夫だよ~』と言って 返そうとしたらガシッと 手首を掴まれておさえられてしまった。 その力が思いのほか強くて…固まっていると 『また、目が熱くなっちゃうよ?』 といたずらっぽく笑った。 『ふふっ、それを言われると… 優ちゃんありがとう。ごめんね? 里桜がマフラー忘れたから、優ちゃんが… 』 『俺は毎日鍛えてるから余裕だよ?半袖、短パンで帰っても風邪なんか引かないからっ。』 『それは、さすがに 鼻水くらいはたれちゃうよ~ 』 と2人で話をしながら笑っていると 『おっ?楽しそうだな~。 ホントに仲良いよな?ほのぼのカップルか~ 』 と笑いながら川島先生が見ていた。 私は恥ずかしくて 俯いてしまったけど優ちゃんは 『先生~、羨ましいんでしょ? 先生も彼女とイチャイチャすればいいじゃん。』 『はっ??彼女に振られた俺にそういう事言う?傷口に塩塗りやがって~ 』 『『えっ!?』』 先生、彼女に振られたの…? 私たちはびっくりして言葉が出なかった。 『えっ?そんな真面目に受け取んなって!別に どうって事ねえよ。すぐ、次できるから~。』 と手を振って行ってしまったーー。
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