バレンタインデー

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私はユミと先生の 会話の意味がよくわからなくて聞いてみた。 『ねえ、ユミ、 先生の話… 私に言うなって何?』 『ははっ、里桜にはまだ早いの。 お子様にはね?』 『えっと、どういうことかな?』 ユミは小さな声で耳元に囁いだ 『里桜が 初体験を済ませたら教えてあ・げ・るっ。』 ………!?!? 私は真っ赤になって俯いてしまった。 『里桜~、何そのリアクション!可愛い~! 里桜にはずっとそのままでいて欲しいな~』 とギュ~っとハグされた。 『何してんの?』 『カズ!いや~、 里桜が可愛すぎてヤバいの!』 『なんだ?それ?』 『里桜ちゃん、こっち』 って、グイッと 引っ張られて上を見ると優ちゃんだった。 『優ちゃんっ…!!』 16歳の誕生日に優ちゃんと会えて すごく嬉しくて思わず軽く抱きついてしまった… 《あっ…、、》 『あっ、ごめんね!何してんだろ?ははっ… 』 優ちゃんはびっくりして固まっている。 『里桜、どうした? 今日の里桜はいつもと何かが違うぞ?』 カズくんが そう冗談っぽく笑って言ってきた。 私はドキッとして 《えっ、16歳になると何かが変わるのかな?》 『里桜、ひどい~!私にはなかなかハグしてくれないのに~、浅井は自分のクラスに帰れ~。』 優ちゃんとカズくんはユミに追い払われたーー。
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