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入学式から2週間程経った…
クラスの雰囲気は、やはり担任が若いからか元気なイメージでみんなが楽しそうにわいわいやってる。
私は席が隣のユミと一緒に行動する事が多いが
他の女子も優しそうな子が多く、あまり個性の強い子はいない感じ…。
この高校には
同じ中学から来た子はいなくて
私は当たり障りのない話を
ニコニコ聞きながら過ごしていた。
HRが終わり帰る準備をしていると
『早瀬~、ちょっと残れるか~~?』
先生がこっちを見ている。
『里桜、待ってようか?』
『ユミ、ありがとう。大丈夫だよ、ごめんね』
『じゃあ、明日またね~。ばいば~い。』
『早瀬、悪いな。ちょっと話をしようか。』
『……はい。』
『ははっ、そんな
不安そうな顔しなくても大丈夫だよ。』
と先生は笑った。
『ところで、早瀬…
バイトの許可申請したみたいだけど、何かバイトしないといけない事情とかあるのか?』
…………。
『いや、バイトは校則で禁止ではないからいいんだけど、入学そうそうからって少し珍しいみたいでな。』
『…...はい。』
先生は私が話すのを待ってくれていたーー。
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