再 会

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………。 『……しかし早瀬、入試の点数すごいな。もっと上の学校も余裕だっただろ?...って、こんな事言われても困るよな。ははっ』 〝家から遠くてバイトができるとこなら どこでも良かったから… 〟 『えっ!?』 『なんでもないです! 卒業後の学費と生活費を貯めるためです。』 『そうか。高校入ったばっかなのに偉いな~。 やりたい部活とかないのか?』 『ありません。』 『ここは即答なんだな!』 と先生が笑っていたら… ーーガラガラガラ 『あっ、センセー!まだ教室にいたの? 俺、入部届けっている?いらなくない?』 『浅井~!いくら春休みから練習に出てるからって必要に決まってんだろ~?』 『俺、入部届けどっかいっちゃってさぁ、 もう1枚ちょうだい? あっ、なんだったら先生書いといてよ』 『はあ!?おまえ俺の事ナメてんな?』 ずっとこんなやりとりをして 楽しそうに話している2人を見て 私はつい声を出して笑ってしまったーー。
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