再 会

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再 会

窓の外をボーっと眺めていた。 まだ桜は咲いていない。 桜が咲くのはちょうどGW頃だから まだまだ肌寒い日が続く...。 今日から高校1年生。 一応進学校で県内では3番目くらいのレベルの この学校を選んだのは... とても自由な校風でバイトもOKだからだ。 入学式も終わって 自分の机に座りそんな事を考えていたら ーーーガラガラガラ。 一瞬、シーンとなり また少しザワついた教室… 『よーし!』 教壇に立ち机に両手を付いて 生徒の顔をジーッと見回してから 『担任の川島絋司です!1年間よろしくな? 俺もみんなと同じ先生1年生だから。 一緒に成長していけたらと思ってるっ。』 教室が一段とザワザワして誰かが 《えっ!?先生、先月まで大学生だったの?》 《俺達とそんな歳変わんないじゃ~ん!》 《若~い!先生!彼女いるんですか~?》 なんて… 好き勝手に騒いでいる。 『そうだな~笑 まあ、先生っていうより話しやすい 兄ちゃんみたいな感じでもいいぞ~。』 『ねえねえ、若い先生って当たりだね』 いきなり話しかけられてびっくりして、声の方を向くと、大人っぽい綺麗な顔立ちの女の子だった。 『えっ?そ、そうだね』 『私、ユミよろしくね。名前は?』 『里桜…、早瀬里桜…… よろしく。』
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