エピローグ:教会、始動

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 魔人。ヒューマノリア大陸北方を支配する古来の生物であり、今も現存していると言われているヒューマノリアの原住民族。  ヴァルヴァリオンにおいて、古来より神話の存在として語られるほど絶大な力を誇る者達の総称である。  その力は、たった一体だけで世界の果てに住まう上位のドラゴンと互角と言われている。  今も北方のどこかに魔人の都があるらしいが、ヴァルヴァリオンの生き残りの末裔は存在を恐れ、関わろうとはしないらしい。 『ひぇー。じゃあ、中威区(なかのいく)を徘徊してたときに聞いた、凪上邸襲撃事件の犯人はバケモノ、って奴には首突っ込まない方がいいですかね。中威区(なかのいく)の連中が自分達の住処を凍土に変えられたのに誰も覚えてないのが気になってて、調べようかなと思ってたんですけど』 『……やめておけ。``羅刹凍皇(らせつとうおう)``は、新設大教会内でも名が知れた最上位の魔人。そんな化物が人里に降りたとなれば、同格以上の魔人が遣わされたはずだ。その事件とやらには、もう干渉しない方がいい』
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