第1章 不条理な判決

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席を立とうとすると、視線を感じた。 弁護士席に目をやると、こちらを見ていた。 「伊集院とか言ったな、こんなクズの弁護なんてよく出来たもんだ」 と心の中で呟いた。 席を立ちまたこちらを見た。 鋭く、何処か冷淡な目だ。 スラリとした長身で、いかにもエリート弁護士のような出で立ち。 「金の為か?いくら積まれた?」 そう思うの自分だけでは無いはずだ。 ドアを開けて颯爽と出て行った。 その時も自分を見た。 何か意味有りげに。 「おい、お前らには正義なんてどうでもいい事なのか?」
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