15人が本棚に入れています
本棚に追加
席を立とうとすると、視線を感じた。
弁護士席に目をやると、こちらを見ていた。
「伊集院とか言ったな、こんなクズの弁護なんてよく出来たもんだ」
と心の中で呟いた。
席を立ちまたこちらを見た。
鋭く、何処か冷淡な目だ。
スラリとした長身で、いかにもエリート弁護士のような出で立ち。
「金の為か?いくら積まれた?」
そう思うの自分だけでは無いはずだ。
ドアを開けて颯爽と出て行った。
その時も自分を見た。
何か意味有りげに。
「おい、お前らには正義なんてどうでもいい事なのか?」
最初のコメントを投稿しよう!