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ナミは『どんだけ教科書あるの?』という位大きな黒のバッグを肩から担いでいた。
電車の中では大学の話で盛り上がった。そして地元の駅に着いて別れる間際になって耳元で「ツキ先輩と優香、別れたの知っとお?」と耳打ちした。
ーーえっ…???
ーー別れた??あの二人が…?
ーーまじで??
「ナイスな情報やろ!んじゃね!また!」
と急いでバスに乗り込んだ。
ナミがバスに乗り込んだ後も私はしばらく駅の改札口を出たところで固まっていた。予想もしなかった言葉を聞いて固まっていたというか落ち着きをなくしていた。
ーーまさか先輩と優香が…
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