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2年生になって1ヶ月位経った
4月も終わるある日…
先輩が1枚の楽譜を右手に持って音楽室の一番奥のひな壇でグロッケンの練習をしていたわたしに話しかけてきた。
「マルちゃんさ…今年の定演でこれしようと思うんやけどちょっと叩いてみてくれん?」
と、いつものあの爽やかな笑顔で微笑んだ。
当時のわたしのあだ名は
『マルちゃん』
だった。
アニメのちびマル子ちゃんと同じような遠目に見るとオカッパにも見えるようなショートボブの髪をしていたからだろう。
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