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春が過ぎた。 君は一人のままだった。 医者に何度大丈夫ですと言われようとも、君は二人になるのを嫌がった。 楽しいことがあっても、嬉しいことがあっても、控えめにくすりと笑うだけだった。 君に何か出来ないだろうか。 こんな僕でも、君の役に立てたら良いのに。 毎日虚ろげな君を見るのは辛くて。苦しくて。 でも何も出来なくて。 僕は僕の身を呪った。
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