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あの日の君は、玄関の前でそわそわと行ったり来たり、落ち着きなく動き回っていた。 そして現れた母親と小さな命に駆け寄り、笑った。 ずっと昔のことなのに、ついこの前の様に感じる。 あぁ、あんなに小さかった君が今、胸に小さな命を抱いて、微笑んでいる。 真っ赤でくしゃくしゃで小さなそれは、数多のそれと変わらないはずなのに、君の命を繋いだそれは、僕の特別になった。
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