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おばあちゃーん、おやすみなさぁい。 楽しそうに扉を閉めて、遠ざかる足音に 君は幸せそうに微笑んだ。 ただ1つだった君の命は気が付くと3つ、4つと繋がっていた。 不思議だ。 ただ君だけが笑っていれば良いと思っていたのはずに、いつの間にか僕の大事が増えていた。 このまま、君が笑顔でいられる日々が続けば良いのに。 そんな思いを抱く日が来るなんて、何て僕は愚かになってしまったんだろう。 こんな思い、消してしまわなければいけない。 そう思っていると、君はゆっくりと振り向いて、僕の目を見た。 しっかりと。
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