第1章 Aura of storm

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第1章 Aura of storm

N:太古の昔から人間は、時の流れに消されてしまわぬように、愛する人と出逢い、掌を重ねて愛を抱き、そしてまた、人は生まれる。 その誕生の意味は、悲しみを生むためではないはずである。 オープニング:「風が吹くとき」ACIDMAN ■月明かりに照らされた街道を、夜通し走る荷馬車が一台。 3頭立ての荷馬車には女性の御者とその隣に角刈の男の人影があり、荷台にもう一人若い男性が乗っているように見える。 荷馬車の後部は松明が燃え、荷馬車の操縦台から前に突き出した竿には2つの覆い付きランタンが固定されていて、馬車の前方を照らしてヘッドライトの役割を果たしている。 松明で照らされる馬車の側面には、派手に星の絵が描かれていて、「THE First star」と文字が書いてある。 【角刈の男】「お嬢ちゃんよ、俺は寝るからなんかあったら起してくれや」 【女性の御者】「ああ、馬車から転げ落ちないように適当に寝てな」 【若い男性】「・・・・」 【女性の御者】「おい、オズヴァルト!てめぇは寝るなっつうの!」 【若い男性】「・・・。寝てないっすよ!全然寝てない!」     
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