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■オズヴァルトと呼ばれた若い男性はよだれを袖で拭い、必死に寝てないとアピールしている。
女性の御者は"ミールフレッシャー・レーブマン"という名で通称は"ミルク"と呼ばれている。
ミルクは23歳だが、中堅の御者で、実家はヴュルツェンの町にある駅馬車の停まる馬車宿でミルクの両親が切盛りしている。
そんな流れで今回は途中、ビルケヴァイゼの村を経由して、キスレヴという北方の国の都市であるエレングラードにエンパイア産の蒸留酒を届ける仕事の途中なのだ。
角刈の男は"グスタフ・デーニッツ"という名だ。65歳の古参兵で退役後のアルバイトでたまに荷馬車の用心棒をしている。
若い男性は"クレムラート・オズヴァルト"という名の18歳の若者で、民兵の訓練を受けたことがあり、畑仕事が暇な時期は馬車の護衛などのアルバイトをして家計を助けている。
【オズヴァルド】「ねぇ、ミルク姉さん。どうして女だてらに御者なんて危ない仕事してんすか?」
【ミルク】「女が御者やっちゃ悪りぃのかよ?余計なお世話なんだよ。あんたもジジイもアタイに変な気起してみな?この喇叭銃で蜂の巣だかんな!」
【オズヴァルド】「おお、怖っ。なんか話してないとヒマなんすよ」
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