第1章 Aura of storm

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村の門には立派なベリボウを備えた石作りの小さな砦があって、ここで料金番(Toll Keeper)が数名仕事をしている。 村に入るための税金とキスレヴに越境するための通行許可を取るために、人間3人と馬3頭と荷馬車1台で5クラウンもの金貨を支払わされる。 【ミルク】「ちょっとボッタクリ過ぎじゃない!」 ■ミルクが料金番に文句をいうと、ベリボウが動いて、ミルクたちを照準に据える。 オズヴァルト:「まったく、税金泥…」 グスタフ:「いや、国境の村だこのくらいが相場だろう。騒ぎたててすまない」 料金番:「さっさと進め」 ■ミルクはグスタフに無言で諭されて、しぶしぶ5クラウンを料金番に支払う。 石作りの砦の通路を抜けるまで、ベリボウは照準を外さなかった。 村に入るとまず宿屋に行き、馬を交換してもらう手続きを済ませ、個室1室と共同寝室に2人分のスペースの料金を払い込む。 ミルクは給金としてグスタフに1クラウン10シリングを支払う。 オズヴァルトには、10シリング8ペニーが支払われる。 【ミルク】「じゃ、明日の朝まで自由に過ごして。ジジイは情報集収もよろしくね。オズヴァルトも有益な情報だったらチップ払うよ」 【グスタフ】「まあ、任せておけ。情報は常に酒場にあるもんだ」 【オズヴァルト】「腹減ったな~。ミルク姉さん飯奢ってくださいよ」     
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