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羽翔 隼。
轟木 拳。
滝登 辰巳。
霧春 霞。
そして、奥野 陽京。
日本魔術協会に所属する魔術師たちの中で、第二戦闘部隊『ブレイカーズ』と呼ばれる選りすぐりのエリートたちの集まり。
魔術師としての秩序を守るべく、秩序を乱す魔術師を討つために集った存在である。
「着いたな、入るぞ」
エリートたちのリーダーでもある陽京が目的の部屋のドアを開ける。会長室と書かれたドア。当然その中にいるのは魔術協会のトップに立つ人物。
「お呼びっすか、会長」
「だから待ってた。遅いぞ、会議とかいろいろあるんだから早く来いよ、五分前行動は常識だろ?」
骨董品が飾られた木製の壁に覆われた部屋の奥に鎮座している金髪碧眼の中年男性は陽京たちが入ってすぐに窘めてくる。しかし陽京たちは全く気にしない様子でデスクの前に並んで立ち、
「で、呼んだ理由は?まあ大体予想出来ますが」
「……会長なのに無視されるなんて…酷い…」
「糞雑魚メンタルはいいっすから。《理の探究団》の件でしょ」
「えっ!?俺は《理の探究団》じゃないですよ?」
「拳ちゃう、件や。件(くだん)って読む件や」
「ああ」
すっとんきょうなことを言う拳に隼と辰巳がため息をつく。リーダーの陽京は協会会長を真っ直ぐ見つめながら言葉を待っていた。
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