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ふぅっと息を出せば感じる。この季節が来たのだと。
私はAUと言われる世界を色々回ってきたけど、これほど長くいる世界、いや出られなくなった世界は初めてだ。それにこの世界はあまりない地下からではなく地上からスタートする。しかも地下に落ちるのではく一つの小さな世界に引きずり込まれる。
まず、この村は昔からしきたりがあるらしい。この季節、冬になると別世界の境とこの村が重なりわたることができると。
そして通ずることができる子を送り役目を担い果たす。しかし、帰らず行方知らずになっている子も少なくない。
境があるのはこの村一番の険しい山の一角にあるといわれている。
その、立ち入り禁止と結界らしきものを越え別世界の堺へつながっている道を一人で歩くと、一面白銀の世界が広がっていた。
白い光景から下に視線を落とすと足跡がくっきりついていた。主人公(プレイヤー)はもう初めているらしい。
「それじゃぁ、私たちも行こうか相棒。」
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