この一瞬を覗いて、

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 私は、彼の唇に、甘い贈り物をした。 「・・・ぁ・・」 「私はね・・・」  触れては離れる絶妙な距離で、自分の口の動きを彼の口に刻み込むように、  そっと、囁いた。 「この一瞬のために、頑張ってるよ」  一瞬で終わるからこそ、抱くシアワセの愛しさに、目を閉じて感じた彼の温度。  全てが私の、生きる意味。  私は、この一瞬の為に、頑張り続ける。
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