序論 蘇る戦姫神の想い

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戦慄の戦姫神(ヴァルキリー)と恐れられていた樋川森家の一人娘・ 樋川森 絢音の母・樋川森 雪凪(せつな)は、ヴァルキリーの座を退くこととした。理由は、たった一部の時を救えたとしても戦慄という記憶が継がれる以上、永遠に変わりはしないだろう…もし仮にいたとしても、時もそれに応じ進化し続けるであろう…それが、ヴァルキリーの運命だから。それは本当に私らが望む世界を邪魔していたからだよ……。と、あの時言った言葉は今も鮮明に残っている。私は母がどうしても許せなかった。こんなに哀れな戦姫神が戦慄の戦姫神、ましてや母親なんて信じれるわけがなかった…。だから、私はヴァルキリーの座を継ぐことにした。もう一度、ちゃんと母と向き合いたいから…………
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