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「気をつけなさい
ここからは魔物もドールも出て来るわ
気を引き締めないとやられるわよ」
ゆっくりとエレベーターの自動ドアが開く
ジンはイマジンウェポンを構えた まだ初期状態…なにも変わっていない
エレベーターから出て一歩踏み出したその時ウルフがジンに向かって走ってきた
「危ないっ!」
クララの声とほぼ同時にウルフが飛びかかってきた
剣を鞘から抜いてウルフに向かって斬りかかる
ウルフはそれを予知していたように避け足を噛もうとしたその時
「引っかかった!」
足で思いっきりウルフのお腹を蹴り上げ宙へ浮く
そしてすかさず剣を振り、ウルフを倒した
「あらー!やるじゃない!」
「こんなウルフごときにそんな手間取るとか…バカじゃないのっ」
ふんっと顔を背け不機嫌そうにするイデアとは相反してエルとクララは嬉しそうに笑っている
「まだドールは出てきてません…ですから気をつけてください」
エルが先頭に立ち、槍で魔物を倒していく
その槍さばきは美しくも容赦なく魔物の腹を突く
やっと1つめのエリアの魔物を全て倒し、次の部屋の自動ドアが開かれる
部屋に足を踏み入れるといくつもの人影が見えた
その人影はこちらに走って来る
「来るわよ!」
その瞬間エルに人が襲いかかる
人間と同じ身長、形がまさに人間そのものだが動きが機械的でギィ…ギィ…と機械音がする
これが自動戦闘人形…ドールである
可愛らしい女性の顔をしているが容赦なく口から光線を出したりと戦闘手段が恐ろしい
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