白色は幸せの色

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あ~もうやだ!どこか新境地に行きたい。と考え始めて何ヵ月だ? 私は至極普通のOL、つまり事務員。 兄が一人いるだけで、両親も早く天国に行っちゃって限りなく天涯孤独的なんだよね。 兄も結婚して家庭があるし、友達だってほとんどが結婚してしまったわけだし。 だから、そんな私が突然消えても誰も気にも止めないだろうし。 そんな事を考えながら会社の昼休みを過ごし、アパートに帰れば迷いがー! それはなぜか? 昨年子猫を拾ったからに他ならないのでありまして。ネコを連れての転勤は不安なわけで…困難極まりないわけで。 仕事はいいとして、住むところが大問題。 二人で住んで1年、彼女は私を母や姉妹や友達や恋人のように慕ってくれてます。 私だって彼女を拾った時から、家族同然に思っているのです。 だから問題なんだよね、先ずはネコさんの事を考えてしまうことが。 そんなことをボサーっと思いながら、仕事帰りの雨上がりの空に出た虹を立ち止まり、これまたボサーっと見ていた私なのでした。
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