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会議室から出て回廊を歩きながら、ジーグは彼なりにギルをいたわった。
お前の気持ちは解かる。確かに10歳にも満たない子どもに具体的な殺人法を教え込むことは情操上良くない。かもしれない。と。
そう。ジーグは、ルキアノスの意見に賛成の挙手をしたのだ。
双子とはいえ、ギルより好戦的と人に思われているジーグ。
その評判を裏切ることなく、ジーグもまた近い聖戦を見据えた、より実践的なカリキュラムを推した。
「そう落ち込むな。俺が慰めてやるから」
ギルが濁った眼を向けると、ジーグのまなざしは挑むような光を放っている。
それもいいかもしれない。
過ぎた事をくよくよ思い悩むのは、私の悪い癖だ。
忘れてしまおう、と考えながら、ギルはジーグと共に自室へ入っていった。
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