第一章 悪戯

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 首筋を舐め、背中の敏感なラインを舌で何度も往復する。  左手は前に回してギルの性器を嬲り、右手は後膣を探る。  時折双丘の谷間にペニスを擦りつけ、粘液で汚す。 「んッ、んぁ! はぁ、はッ、あぁあ!」  こんなにも感じていやらしい声を上げながら、でも考えているのはおそらくルキアノスのこと。  ジーグには、解かっていた。  後ろからだと、互いの顔が見えない。  弟に抱かれながらも、頭の中はルキアノスでいっぱいである事を、悟られたくないに違いない。
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