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「何、考えてる? こんなに悦がりながら」
「んんッ! ふッ、ふッ、んうぅ、うぅッ!」
途端に、声が抑えられる。全く解りやすい兄だ。これでは双子どころか、赤の他人でも気づくというものだ。
「考えてるんだろう? ルキアノスのこと」
「ッく。ちッ、違……ッ」
「もしかして、今ギルを抱いてるのは俺じゃなくルキアノスとか、妄想してる?」
ぐちり、と後ろに挿れた指を曲げた。
ジーグの指腹が、ギルの体内の最も感じる部分に触れてくる。
腹這いという服従的な姿勢をとらされたギルは、ジーグの意地悪な問いかけにすら体が反応する。
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