第一章 悪戯

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「んあぁッ! ジーグ! もう……もう、許し……ッ!」  さわり、とその滑らかな尻頬をひと撫でした後、ジーグは自らのものにもたっぷりとローションを絡めた。  腰に手を懸け先端を潜り込ませると、ギルの震えは一層激しくなる。  血のつながった双子の弟と交わるという背徳感に加え、そのジーグに抱かれながらもルキアノスのことが頭から離れないという罪悪感。  複雑な感情は、確かにギルをいつもより一層追い詰めていた。  軽く前後に抜き差しし、一気に刺し貫く。 「あぁあッ!」  兄の悲鳴に、嗜虐欲がくすぐられる。ジーグは、初めから激しく強くギルを責め立てた。 「あッ、あッ、あぁ。うッ、あ。はあぁッ!」 「気持ち悦いか、ギル。ルキアノスと、どっちが悦い?」 「ッ、う。ふッ、ふぅッ。うぅう!」
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