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さいごのひ
もし明日が見えなくなっても
きっと僕は眠りにつく
何もない明日を描くため
円い道を走ってるんだ
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分かりきった世界を過ごす
なんてつまらないんだって
盲目の黒猫は嗤う
昨日は金持ちになった
君に素敵なものでも買ってやろうかだなんて
名前も知らない誰かが
僕の肩に腕を回していた
その前の日は家でうたた寝を決め込んでいた
いつもより貴方が愛しく思えたんだ
でも「ありがとう」とか「ごめんね」を
言う気にはなれなくて
僕は今日も眠りについてみる
四十九日目の今日は
何をして何を想って君のとなりにいよう?
お別れを言う気になれないな
お別れなんてしたくないな
どうせ君は今日も
馬鹿な奴のためここにいてくれる
君にすがってしまう僕を
君を置いてってしまう僕を
許してくれなんて言わないよ
泣いてくれなんて言えないよ
明日の無い僕に
また明日ねなんて言わないでよ
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