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「そんな花魁が僕なんかを相手してくれるとはおもいまへんでしたわ。」 「吉田はん男前ですから…。」 つつ…と袷を撫でる。 そして手が侵入してくる。 つまりは情報が欲しければそれ相応の対価をよこせ、ということだ。 「君は、なかなかの女子(おなご)だね。」 「あんさんの下手くそな大阪言葉もや。」 「食えないね。」 若鶴を優しく抱えて次の間へと消えていった。
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