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『木曽川の旦那はんとお近づきになりたいんやったら、なにか楽を披露されるがよろしわ。 木曽川の旦那はん、最近珍しい歌いかたする唄歌いさん?に熱上げてはるそうです。 もっともその唄歌いさん人妻らしいですけど。』 「オチビちゃんがきたほうがよかったんじゃないか。」 一応三味線の腕は一人前。 木曽川の旦那とやらが気に入るとしたら高杉の方だろう。 渡された手書きの地図。 どうやらそう遠くないらしい。
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