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とりどりの衣装。 決して派手すぎず、しかし雅な模様。 惣兵衛は雪輪の反物を出した。 「これから暑うなりますから、こちらなんてどうだす?」 「いいね。同じ模様で色味の違うのあるかい?」 「…ではこの薄鼠のんは」 「いいね。さっきの…浅葱のは子どもに似合いそうだ。」 キラリ、と吉田の眼が光った。
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