その1

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精通したら成人の届出を出さなくてはならないので、お父さんとお母さんに報告をした。2人はとても喜んでくれて、夜はごちそうだって言われた。嬉しいけど恥ずかしい…。 「学校にも連絡しておくから。」 「うん、お願い。行ってきます!」 「行ってらっしゃい。」 学校に行って普通に授業を受けて、お昼休みに保健室に呼び出された。 保健室の先生は小柄でほっぺがふっくらしてて、黒目が大きくてぱっちりしてる。茶色いふわふわの癖っ毛が可愛いって大人気の先生だ。 精通が早かったのかな? 「精通したんだってね。おめでとう。ちょうど今週末が今月の「キャラメル」の日だけど、参加する?心の準備が必要なら再来週でも良いけど。」 「えっと…参加したい、です…。」 「うん。早い方が良いしね。じゃぁこれ、参加申込書に保護者のサインを添えて提出してね。ギリギリになると世話役の数が合わなかったりするから。」 「はい!」 噂に聞いていた「キャラメル・パーティ」に参加できる! 精通して成人になると今までと違う健康管理が必要になるから、それを先輩が教えてくれる。それが「キャラメル」だ。 とても気持ちが良くて幸せな気持ちになれると言う噂。ぼくはその日がずっと待ち遠しかった。 午後の授業をを終えて部活を終えてから家に帰ると早くもご馳走が並んでいた。     
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