アセビの魔女

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その後も『アセビの魔女へ』はニーエの心の支えになってくれた。 ―大丈夫、止まない雨はない。明日は今日よりもよくなっているはず。 上手く行かなかった日には、明日への希望を示してくれた。 ―貴方は貴方、他の誰でもない。貴方だけが持つ優しさや素直な気持ちを忘れないで。 他者と比べて劣等感を感じた時には、ありのままの自分を受け入れてくれた。 ―認められなくても、貴方の努力は確かに貴方を成長させている。私はそれを知っている。 注目されることのない努力を認め、見守っていてくれる。 いつしかニーエは、この本を手放すことができなくなっていた。
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