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この日は、ダブルヘッダーで2試合をやらせてもらえた。
初戦は相手も、レギュラークラス、
2戦目は、控え選手主体、
結果は、初戦は10対1
2戦目は、2対0
試合を終え、渡来監督の元に行き、
「渡来先生、感じたこと、気付いたこと、なんでもいいので、
教えて頂けませんか」
僕はそう言って頭を下げた。
「多田先生、なかなかいいチームじゃないですか、
皆、体も出来てるし、
いやー、秋原先輩から万年1回戦負けだからと、
聞いてたので、ちょっと驚きましたよ」
「いえ、とんでもありません」
「精度をあげることですわ、
すべてのプレイの精度を上げること、
ミスがまだまだ多いですから、
これは私もうちの連中にいつも言うてることです、
正確な補球、正確なスローイング、
効率のいいランニング、
午後の試合にほったサイドスローの子は、
ええですねえ、
あの球の伸びは天性のもんです、
後は、下半身の粘りと、変化球、
4番の大柄な子もええ、スイングスピードが早い、
あの子ならうちでも、クリーンナップを狙えれます。
いやーー、ええチームですよ、
うかうかできませんな、ハッハハハハ」
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