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そんな話声も、一人二人と加わるものが減り、
しまいには、三木以外は全員帽子を目深に、
眠りについていた。
「少し、光明が見えてきましたよね、多田先生、
ハイ、キャラメル」
加奈はキャラメルの皮をむいて、僕に差し出した。
「ありがと」
ハンドルを握りながら、
渡来監督から言われた言葉を何度も、
頭の中で繰り返していた。
よし、もっともっと、試合だ、
そして、特訓だ
鳴門号は、
暮れかかった高速道路を
東にと進んでいった
<続く>
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