高杉晋作登場

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    1・高杉晋作登場   幕末という時代は本当に人材(キャラクター)の宝庫です。  ここに「幕末ヒーロー列伝」と銘打って不定期に送る連載の第一回目に選んだキャラクターは「高杉晋作」です。  何故この人を初回に取り上げるのか?  幕末イコールで想い浮かぶ人物は他にも沢山いるでしょう、しかし!高杉晋作こそ幕末の産んだヒーローだと僕は思うのです。  それは個人的好き嫌いでなく、この人の生き方こそヒーロー・・・というか、漫画のような生き方をした志士はいないと断言できるからです。  晋作は長州藩、毛利に三百年以上使えてきた家柄の、高杉家に産まれました。  あの関ヶ原の時も、大阪の陣の時も、イヤイヤ、毛利家の始祖「元就」の時代から毛利家に使えてきた生粋の毛利家家臣の家柄なの出で、関ヶ原に破れ、長州という小領土に押し込められた時も、晋作のご先祖は、毛利家に従い長州に来た家臣団が食いつなげるように経済政策の旗振り役をしたりしています。 で、そんな血統の家に生まれた晋作は、とてつもないヤンチャ坊主所謂「クソ餓鬼」だったそうで、握り飯を携え、よく見物に行ったのが、首切り場、処刑場だそうで、木に登り、特等席を陣取ると、持ってきた握り飯を頬張りながら斬首の様子を眺めていたそうです。  
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