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昔々、とある村を束ねている若い大名がいました。
若い大名様はとても気が優しく、困っている人は放っておけない性格でした。
そんな大名様の身の回りのお世話をしているのは、「雪」という名の、肌がとても白い娘でした、幼い頃雪が降り積もった山の中で凍えていた彼女を助けたのが、偶然山の中で狩りをしていた大名様でした。
大名様は雪を屋敷に連れて行き、暖かい食事と寝床を用意してくれました、そして雪の行くあてが無い事を知った大名様は、雪をこの屋敷の使用人として住まわせてあげました、雪は大名様のために一生懸命働き、洗濯・掃除・食事の支度・庭の手入れなど、自分から進んで仕事をする娘でした。
そして、雪がいつも着ている白い着物は、大名様が雪に与えた物でした、雪の評判はたちまち村中に広がり、その心優しく美しい気品と姿に、みんなから愛されている娘になりました。
しかし、大名様にお見合いの話が持ち上がった時、雪の運命は大きく左右されてしまう。
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