タバコ

2/7
前へ
/8ページ
次へ
部屋を出ようと、ドアノブに手を掛けたところで振り向いた。 あいつは呑気に寝息をたてて、すやすやと眠っている。 たたき起こして文句の一つでも言ってやりたかったが、実際にそうしてみたところで、何が変わる訳でもない。 面倒臭そうに、「分かってる」を繰り返すだろうことは、容易に想像できた。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加