タバコ
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部屋を出ようと、ドアノブに手を掛けたところで振り向いた。 あいつは呑気に寝息をたてて、すやすやと眠っている。 たたき起こして文句の一つでも言ってやりたかったが、実際にそうしてみたところで、何が変わる訳でもない。 面倒臭そうに、「分かってる」を繰り返すだろうことは、容易に想像できた。
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