タバコ
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一階に着いたら、誰もいないエントランスを抜けて表へ出る。外はまだ薄暗い。 朝焼けが色を増す空を見上げる。吐く息が白い。全てがどうでもよく思えてきて、くだらない居場所を確保するために、躍起になっている自分を責めたりもした。 けれど夜にはきっとまた、ここへ戻って来るのだろう。 あいつに抱かれる、そのために。
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