02

1/1
468人が本棚に入れています
本棚に追加
/87ページ

02

いつも一緒に帰る幼なじみのともかとその日も一緒に帰る約束をしてたから教室に戻った。 ともかは合唱部。 帰り道ともかに相談をした。 「ねー…お別れパーティーの後、祥吾先輩に呼び出されて告白された。」 『へー…祥吾先輩かっこいいしももには彼氏居ないし断る理由ないじゃん。』 「そうだけど…なんであたしなんだろう…」 『ももは部活も一生懸命だし友達思いだし。先輩はそう言うところもみてたんじゃないの??』 「そーかなぁ…あんなかっこいい先輩と付き合うなんて想像もできないよ…」 『とりあえずオッケーって返事してダメなら別れればいいよ。』 「うーん…そぅかなぁ…あした先輩ともう一回話して考える。」 そんなこと話ながらその日は帰宅した。 卒業式当日。 あたしは吹奏楽部だから校歌や国家などは歌う側ではなく演奏する側だ。 といってもあたしはパーカションなので口は開いてるから誰にも聞こえないくらいの声で口ずさみながら。 順調に卒業式も終わり卒業生退場。 拍手で見送るとき祥吾先輩と目があった。 今までは何も思わなかったことだけど今日は違う。 目があっただけで顔が赤くなったのがわかった。 校庭で卒業生を見送るのも終わって楽器を片づけてたとき祥吾先輩が女の子に話しかけられているのが見えた。 何だろう??と思いながらも自分のやるべきことをこなして音楽室まで楽器を運んだ。 みんな片づけも終わって誰もいなくなった頃、祥吾先輩が現れた。
/87ページ

最初のコメントを投稿しよう!