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顔は見えないが、えらそうに立っている姿だけは分かる
お金を払わないですって?
「ちょっとあなた、おじさん困ってるでしょ?お金ぐらい払いなさいよ」
「なんだ?ここは私の国だ、だから払わなくていいんだよ」
「は?そりゃそうよ、だってここの国はみんなで住んでるんだもの」
「だから私は金を払わん」
コイツと全然話がかみ合わない。
何言ってんの?頭おかしいんじゃないの。
「ちょっと殿・・・ゴホッ。イムリー、何しているのですか!」
「この娘が私に金を払えとうるさいのだ、黙らせてくれ」
「イムリー、町ではお金を払わなくてはなりません。もう19なのですから」
コイツ19なの?と笑ってしまった
生きていくうえでの常識も知らないなんて、どこから来たのよ。
「ライカちゃん、ありがとうよ。店のもんまで投げ飛ばされるかと思ったわい」
「いいのよおじさん!おじさんは1つも間違っていないわ。悪いのはこいつよ」
私は大切な友達、町の人を守っただけ。
つったってるなんて私には似合わない、そうでしょ?
「今日は帰るぞロキ。疲れた・・・」
「はい。皆様、お騒がせしてすみませんでした、お店の方も。強く言い聞かせます」
そう言って馬に乗り帰っていった
「いったいどこの誰よ。」
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