第1話 殿下と町娘

1/8
57人が本棚に入れています
本棚に追加
/136ページ

第1話 殿下と町娘

「ライカー!こっちも頼めるかしら?」 「はいはーい!」 私の名前はライカ。お父さんがカメラ好きでこの名前になったらしいけど私は好きだ 今年でもう19歳になる ベロボーグ王国に住む普通の民です 「今日王様たちが隣国の方たちと食事会らしいわよ~」 「ホント贅沢よねー」 そうだそうだ、贅沢だ。 私たちは助け合いながら生きている けど彼達は違う。ただの怠け者で、私達を見下している最低野郎たちだ 「あー、考えないようにしてたのに!私ももう19よ?」 別に暮らしに困ってるわけでないし、学校だってちゃんと卒業した。 カランカランと鐘がなった ああ、お昼12時の鐘だとすぐわかった お昼ごはんはお母さんが妹たちに作って言ってたし、私も買い物に行こう お昼時は好いてるんだよねー 「おい!金を払え馬鹿者!」 何、泥棒?と振り向くと、フードの男が1人立っていた
/136ページ

最初のコメントを投稿しよう!