ホテルで?!

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9 私が歯磨きを終えて 部屋に戻ると… 布団もかけずに 眠っている一颯… 「ほらー、風邪引くよ?」 揺り起こそうとしたら 腕を引っ張られた えっ? そのまま 私が一颯に覆いかぶさるように 頬がほんのり 赤くなっている 一颯が 「はい!…騙された…」 そう言って 私のことを 抱きしめて 顔をあげて キスを… 一瞬何が起こったか わからなかった私… えっ?! バチンっ… 私は思いっきり 一颯の頬を叩いた… 「痛ってぇ…」 左の頬を抑えながら 私の目を見た 「な、何どさくさに 紛れてやってくれてるのよ!」 「酒の力借りないと こんな行動出来ないですよ…」 「ばか… 蒼井くんね…こんな事して 蒼井くんのこと嫌いになりそう…」 「えっ? その前は好きだったんですか?」 「好きでも嫌いでもなかった… 蒼井くんが変なこと言うから 意識するでしょ?」 「もっと意識してください。 俺のこと…恋愛対象としてみてください。」 「言葉にしないとダメなの? 蒼井くん?…色々と言われると引くわ…」 「言葉で言わなければ 伝わらないから言ってるだけなんです…」 ふぅ… もう…どう言えば わかってももらえるの? ………
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