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やっぱり…
部屋もう一つ
別にとった方が
良かったと後悔…
気まずい空気が流れて…
「もう…いいよ…
私寝るから…
ちゃんと布団かけて寝てね…
おやすみ…」
私はベッドに入り
一颯に背を向けて
横になった
横になったはいいけど
眠れない…
でも…一颯は?
少しすると
寝息が聞こえてきた…
私は一颯の方を向いた
げっ…
何もかけてない…
風邪引くよ…
私は起き上がり
一颯に布団をかけて
あげた…
そして
鼻を摘んでやった…
「んーんっ…」
人に好きとか言っておきながら
ちゃっかり
寝てるじゃないのよぉ…
私はテーブルの
缶チューハイを
一まとめして
ビニール袋に入れた
おつまみも片付けて…
はぁ…
何やってるんだろう?
私…
後輩の面倒みて…
自分のことは
まったく出来てない…
これでは…
婚期逃すわ…
周りの子達は
ドンドン結婚していくのに…
仕方ないかぁ…
現実が見えてくると
悲しくなってきた…
寝よう…
嫌なことは
寝て忘れよう…
私はまた
ベッドに入り横になった
今度は…眠れた…
………
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