隣に…

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33 「蒼井くん、 …勝手にキスしたらダメだよ?」 「許可を得ればイイですか?」 「何それ…」 「静さん、…俺が 昨夜、言ってたこと覚えてます?」 「異動願いのこと?」 「…はい。逃げないで ちゃんと、話聞いてくださいね。」 「…うん。蒼井くんには 沢山、助けてもらったから 話は聞くよ。」 私たちは 食べかけの 夕飯を食べ始めた… すっかり冷めてしまったけれど… …… … 休み明け… 一颯とは 仕事で顔を合わせるけど いつもと 同じ態度… 「蒼井くん、居る?」 部長に呼ばれて 一颯は デスクから離れ 部長の後ろをついて行く… 私は なんとなく嫌な予感がした… 多分…そうなんだろう… 何で… 私はダメで 一颯はイイの? しまいには… 男に生まれてくれば 良かったとさえ 思ってしまっている自分がいた 仕事に集中しなきゃ… 私はパソコンに向かって 仕事を始めた… 一颯は暫く 戻って来なかった… 戻ってきたのは… 夕方5時を回る頃… ………
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