創作

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[続] ある種仕方ない事だが子供から大人になる過程で本来拾うべく大人への欠片を取り零し育ってしまったかの様な欠落さを感じさせながら大人を繕う愚かさを自覚しない幼さを残す、総するならば子供と言うには成熟し、大人と云うには余りに未成熟過ぎると言葉を体現する様に何もかもが半端な存在である。 飢えを与えられた供述通り、真面な食事を与えられず、基本的に菓子や甘味のみで育ってきた為普通の食事は彼女の中で食べられる物と認識されど食事には分類されずにいる。 飢えを凌ぐ為か幼き頃より飴の入ってる小瓶が欠かせず手合いの時にも持ち込む程。数少ない彼女の人間性を示す物でもある。 [容姿] 緩やかに癖付き肋迄伸びた黒髪だがその長さはまちまちで右側のみ中途半端なボブ程まで切られている、一見して手入れの施されてない髪と分かな荒れ様だが反して髪の艶は光沢を感じる物で状態は悪くない。栄養状態が劣悪な為小柄、華奢な印象だかま腹や尻、腿など脂肪の付きやすい所には然りと肉が有り女の体と分かる。体質的に細いのか鎖骨を始めとする骨の線、血管が薄ら透けて見え活動量が少ない為筋肉量が多いと言い難く日に弱いことから肌は白いを通り越し蒼白い。糖分で出来てる体らしく肉体の柔らかさはそれなりだが、代謝が極端に低く低体温。身を重ねても肌は冷たく熱を孕むこと自体珍しい。 前髪は眉半ばで上で切り揃えられ瞳は紫苑色帯び硝子玉の様に光がなく常に瞳孔が開いているのが特徴。横幅が狭く高さが確りしてる目元で目尻が細い為身なりとは反して品の良い印象があり、けぶる睫毛が淑やかな雰囲気も与えてる、相手から逸らされる事の無い眼光はその時おりで抑制な表情を生む二重瞼。表情の大半が微笑みで形成されており口角は上がり気味。洗練された笑みと思う程に貼られ常に見せられるその表情は見る者が見たら不気味な程変わりなく彼女の基本的な表情となっている。勿論表情がない訳では無いので普段と反し屈託なく年相応に笑う事も。裏を返せば少女の中に怒りと言う感情が存在しない為それ等を表現する際も笑みを浮かべてしまう。
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