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[追記] 少女が碁を覚えたのは両親の仲が未だ順風だった頃、母方の祖父より教えられた。 虐待により外に出された時でも白と黒の石さえあれば何時でも遊べる事から彼女の中で飽きぬ遊びとして認識される様になる。 結果的にプロになったのは両親が現実的に消えた(恐らく夜逃げ)日を境にであり、少女1人で生きていく為に先ずは学校の教員から手に収め蔦を伸ばす様に世界を広げて行った。 そこで出会った院生の人間に碁の才能を見初められ年齢制限のないプロの道を進められる。彼女としてはどちらでも良かったのだが現実プロになってしまいある程度の収入も手に入る為現状に至っている。 不特定多数に愛を囁き受け入れてる為繋がりが広く中には犯罪を犯した物から社会的地位のある人間まで彼女の待つ部屋に訪れる。そんな歪な生活しかしてないので自身の価値が女である事でしかない事、若い体は利用価値がある事、他者を依存させれば生きてられると間違った処世術を覚えてしまう。 然しながら彼女にその間違えを伝える人間がいなかったからこそ少女は間違いを正せず、結果的に休止の理由も不特定多数を受け入れる此方に納得しなかった男の怨恨から頭部を殴られ意識を飛ばしてしまった事にある。彼女自身は気にしてないがその男は既に逮捕され留置所にいる状態。 入院してる間プロとなった塔矢の試合をテレビで見て自身にない強さを持った塔矢を気に入り、彼と碁を打った時強く彼が欲しいと願う様になる。 彼の純粋さ、強さ、幼さ、全てが愛おしく彼を自身に依存させる為あらゆる手を駆使したのは彼女だけ知る話、元を辿るなら進藤と初戦が当たったのも棋院内での繋がりを利用し取り付けた物でそれはとある男しか知らぬ話。 耳に残る声をしながらその話し方も特徴的で妙な間を空けたり、相手を凝視し言葉を無くしたりと他者の話を聞いているのか、認識してるのか怪しい騙り方をする。 大体相手方が常に感情を荒らげるので反して此方が起伏する事は無きに等しく寧ろ荒げられる感情を見て自分のせいで相手方が荒れていると恍惚に浸る歪み具合である。 不特定多数、誰でも愛する姿勢ではあるが、自分を拒絶し拒む者には一切の興味も湧かず例え体を重ねたとしても忘れてしまう程別の意味で他者への興味関心が薄い。
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